冴えない彼女の育てかた Girls Side 3巻 (gs3) 感想 ネタバレ

冴えない彼女の育てかた Girls Side3 (ファンタジア文庫)
冴えない彼女の育てかた Girls Side3 (ファンタジア文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
誰もが求めていなかった“転”のイベント。停滞するサークル副代表、加藤恵の前に新生「blessing software」の少女たちが現れる。そして倫也と同じように、恵もまた大きな決断をすることに。なぜ少女は、オタクで、自分勝手な少年と一緒にいることを選んだのか。フラットで感情表現が適当と言われていた少女はもういない。ここにいるのは、メインヒロインの座を決して譲らない冴えない彼女―。サークル代表不在の裏側を描く、少女たちのギャルゲー制作。


アニメが絶賛放映された『冴えない彼女の育てかた』

その最新刊である『冴えない彼女の育てかた Girls Side3巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想の前には注意書きをおいております。



アニメ版もとても面白かったですね!

私がそう思っただけではなく、視聴者の皆さんの反応も凄かったように思えます。

アニメ版『冴えない彼女の育てかた♭』の放送終了直後、

私の感想記事の『冴えない彼女の育てかた』関連記事のPVが跳ね上がっていましたからね。

google アナリティクスのリアルタイムを見たときに、

『冴えない彼女の育てかた 12巻』のアクティブユーザが100を超えていた時は、

『冴えない彼女の育てかた』の人気に驚きましたよ。


アニメの方は最近最終回を迎えましたが、

本編の方は次巻『冴えない彼女の育てかた 13巻』で完結です。

是非、『冴えない彼女の育てかた♯』(予想タイトルです)を放送して頂き、

本編最後までアニメで見てみたいです。

私の好きな『冴えない彼女の育てかた 10巻』を、

そして『冴えない彼女の育てかた 12巻』と『冴えない彼女の育てかた Girls Side3巻』とを

映像で見て楽しみたいですね。

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ネタバレなしの感想


冴えない彼女の育てかた Girls Side3巻』は、

『冴えない彼女の育てかた 12巻』の裏側での『加藤恵(以下、恵)』の話がメインです。

ですので、『霞ヶ丘 詩羽(以下、詩羽)』と『澤村・スペンサー・英梨々(以下、英梨々)』を

『倫也』助けていた際の『恵』の考えや想いの遷移がメインになると思っていました。


確かに、『恵』の考えや想いがメインではありましたが、『恵』の考えや想いの遷移に

サークルメンバーたちの意見や行動が大きく、各メンバーに見せ場があり楽しかったです。

前巻で出番が少なかった『波島 出海(以下、出海)』と『氷堂 美智留(以下、美智留)』の

出番が多かったことと、サークルのメンバーとして『恵』を支える大事な役割があったことで

2人のファンも前巻での物足りなさを補えたのではないかと思います。

『出海』と『美智留』いたから、2人がこの膠着した状況をなんとかしようと考えてくれたから

『倫也』への怒りと不信感から立ち止まっていた『恵』も動き出せたんだと思います。


そして、『恵』の想いをハッキリとさせる役割と、『英梨々』の想いを一区切りさせる役割、

その大きな役割を果たしてくれた『詩羽』先輩は、重くて面倒くさくて不器用な女性ですけど、

とても素敵な女性だと改めて思いました。

本巻のメインは間違いなく『恵』ですが、私にとってはそれ以上に『詩羽』先輩の存在感が

大きかったように思います。

『詩羽』先輩が居なかったら、『英梨々』の説得を引き受けていなかったら

『冴えない彼女の育てかた 12巻』の、そして『冴えない彼女の育てかた Girls Side3巻』の

エピローグに遭った暖かい空気は存在しなかったでしょうね。


『恵』の想いも明らかになり、主要キャラクターの想いについては一区切りついたと思います。

あとは最終巻である『冴えない彼女の育てかた 13巻』で、作品としての区切りになるでしょう。

大きな『転』の部分は終わりましたので、あとは『結』の部分を、

各登場人物たちの進んでいく道と、ゲーム『冴えない彼女の育てかた(仮)』の完成を

楽しみにさせていただこうと思います。


年内には完結するのかな?

最新刊であり本編最終巻である『冴えない彼女の育てかた 13巻』がでましたら、

発売日に購入して感想をあげようと思います。





ネタバレありの感想


それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

冴えない彼女の育てかた Girls Side3巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

未読の方がさすがにこ巻の感想を見に来るとは思えないですが、

冴えない彼女の育てかたシリーズを読んでいる方は本当にネタバレ踏む前に読んでほしいですね。

出海と美智留


ネタバレなしの感想でも書きましたが、2人の出番と見せ場があって良かったですよ。

『冴えない彼女の育てかた 12巻』での存在感のなさは悲しい位でしたからね。

本編の恋愛面では『恵』と『英梨々』がメインで、なんとか『詩羽』がサブくらいですから

『出海』と『美智留』が食い込んでいくのは難しいから仕方ないんでしょうが。

本巻でもメタいですが「後輩ヒロインとイトコヒロインが不遇じゃない?」とありますから(笑)


恋愛面では出番が限られてしまう2人ですが、だからといって魅力がない訳ではありません。

今巻で言えば『出海』と『美智留』の2人がそれぞれの能力である「絵」と「音楽」で

『恵』に改めて『倫也』の存在や『倫也』に対する想いを意識させます。

それに仲の良い仲間、女友達として『恵』の隠していた想いや不満を読者の前に引き出して

くれましたから。

何より『恵』が抱えていた不安や悩みから立ち上がる際に、

この2人がいちばん身近で『恵』のことを押し上げたんですから。


メイン部分での活躍も大きかったですが、それだけではなくコメディパートでも大活躍で

2人とも違った魅力を出してくれましたね。

『出海』は伝言役という役割で貧乏くじを引いたように思わせて、実際は良いタイミングでの

煽り役となり『波島 伊織』と『恵』の「正妻戦争」を盛り上げてくれましたし

『美智留』も『恵』を説得するときの正論が凄いなって思わせながら、

実際は『詩羽』先輩の台本によるアジテーゼだったところは面白かったですね。

うつむき気味にゆっくり話していたのは、テーブルの下に置いていた台本読んでいたからとは。

※このアジテーゼのところは別作者・別作品でありますが『三十三間堂学院』の

 『芦原 真奈』による脚本、『増永 南』による扇動を連想して笑いました(笑)


2人も『恵』の想いを知り、自分たちの『倫也』に対しての想いに一区切りをつけたのでしょう。

今後はサークル仲間としての立ち位置で次の機会を狙っていくのかもしれないですね(笑)

詩羽先輩


出番自体は少なかったのですが、『冴えない彼女の育てかた Girls Side3巻』で

一番存在感があったと思うのが『詩羽』先輩です。

『倫也』からの頼みとは言え『英梨々』の説得を引き受けたのは、

『倫也』への想いだけではなく、『英梨々』に対する友情や信頼があるからこそなんでしょうね。


『英梨々』が抱えていた『倫也』への10年間の複雑な想いに区切りをつけるそのやり方は、

『詩羽』先輩自らを傷つける本当に不器用すぎるやり方でした。

相手のもっとも触れてほしくない部分に真っすぐ入っていくやり方は、

一歩間違えばこれまで培ってきた『詩羽』と『英梨々』の信頼関係をも壊しかねません。

その苦しみに比べれば引っ叩かれることなど『詩羽』先輩にとっては生ぬるいのかもしれません。


なんで、こんなにも不器用に真っすぐに『英梨々』と対峙したのかとも思いましたが、

全ては『英梨々』を護るための『詩羽』の優しさと愛情からなのだと理解しました。

『英梨々』が自分自身の過去の過ちを認めて『倫也』への想いに区切りをつけない限り、

親友である『恵』と向かい合うことも出来なくなったことでしょう。

友達がいないことに耐えられない『英梨々』にとって、『恵』を失ってしまう事は

『倫也』を失ってしまう事と同じくらいに大きな損失だと思います。

その事態を避けるため、『詩羽』先輩があえて辛辣な言葉を、事実を伝えたのだと思います。

本当に『詩羽』先輩は不器用だけれども優しい素敵な女性だと思いましたよ。


『英梨々』の10年にも渡る想い、それに区切りをつけた際の慟哭を間近でみた『詩羽』先輩にとって、

『恵』の抱えていた悩みと不安など心を動かすまでもなかったのでしょうね。

それでも、『恵』を見捨てるでもなく、怒るでもなく、『恵』の進む方向を指し示し

『恵』自身が自身の想いを発することを誘い出してくれたんですからね。

本当に素敵な女性ですわ。


『詩羽』先輩自身も、きっと『倫也』への想いは降り切れていないでしょう。

それでも前に向かうために、『英梨々』だけを傷つけたままにしないために

この失恋を連作短編として自身の新作にするのでしょう。

インターミッション1にあった企画で『英梨々』の想いに一区切りをつけたように

インターミッション2にある企画で『詩羽』先輩自身の想いに一区切りをつけるのでしょうね。

まあ、『美智留』との会話であきらめの悪さをまだまだ見せる『詩羽』先輩ではありますが、

本心ではきっと区切りはつけているんだと思います。




恵の想い


最初は自身の感情を中々見せてくれなかった『恵』

ちょうどアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』で放送されたあたりから感情を出してきた様に

思います。


それでも『恵』自身の『倫也』への想いや感情は中々ハッキリ見せてくれていませんでした。

そんな『恵』の抱えていた想いを今巻で『恵』自身にも、他の女性陣にも、そして読者にも

明らかにすることとなりました。


『恵』にとって、『倫也』は特別な存在ではないけれど、フィーリングが合うから離れたくない

もっと合う相手を探すために今フィーリングの合う『倫也』から離れることは出来ない。

『恵』と『倫也』には物語的な特別となる何らかの繋がりがある訳ではありません。

『英梨々』の様な特別な時間と別離もなければ、『詩羽』のような特別な出会いはありません。

ですが、フィーリングが合うというそのこと自体が『恵』にとって特別なことなんだと思います。

『恵』自身は『倫也』のことを特別ではないと言っていますが、

決してそんなことは無く『倫也』のことを特別な存在であると認めていると思います。

そうでなければ、『恵』の今のポジションを『親友(英梨々)』にも『後輩(出海)』にも、

『同級生(美智留)』にも『先輩(詩羽)』にも譲れないと言わないでしょうし、

「『倫也』くんは私の物だから』ともいうことは無かったでしょうから。


『恵』と『倫也』が両想いであることが作中で明示されました。

そんな両想いな2人に『倫也』からの告白という特別なイベントが起きたわけです。

その特別なイベントの行き着く先は明白であると思いますので、

その結末までのあと少しをどのように描かれるのかを楽しみにしようと思います。


恋愛メインの作品で主人公とヒロインの想いが明らかになると、

本当にエピローグという気になりますね。

作品としての完結は少し寂しさを感じますが、最終巻『冴えない彼女の育てかた 13巻』を

楽しみに待とうと思います。


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おすすめ
今回のお勧めは当然『冴えない彼女の育てかた♭』です

アニメ良かったですよね!
自分も内容は知っていたのにもかかわらずとても楽しむことが出来ました。

『英梨々』と『詩羽』との決別にはハラハラしましたし、
その後の新幹線ホームでの再会には笑わせてもらいました。

なにより新幹線ホームでのあのシーンが、
原作の挿絵そのままに演出されていたのは
本当に良かったですよ。

『冴えない彼女の育てかた♭』の売り上げが良かったら
きっと第三期アニメ化も行われると思いますので、
ぜひぜひ、みんなで購入して第三期アニメ化も目指しましょう。
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この記事へのコメント

  • 今回の巻で7巻で倫也が最初に恵に英梨々と仲良く
    してたから怒ってたんじゃあないよね?と最初に言ったアレは
    実は図星だったんじゃないかと思いました。あの時は
    恵の言う通り恋愛感情なかったと認識してましたが色々
    覆った気がする巻の内容でしたねw

    12巻の最後と本巻の最後で倫也と恵がお互いに手を
    強く握りすぎと思いあってる描写いいすね

    本当に最高でした
    2017年06月26日 04:02
  • くじらさん

    無さん

    コメントありがとうございます!
    コメントのお返事が遅くなってしまい申し訳ございません。

    ガールズトーク中にあったように恵が怒っていた理由は、複雑な感情・想いが積み重なってのものでしたが間違いなく仲良くしてたからの部分もありますよね!
    恵の感情、想いを知ってから読み返すと色々とグッとくる部分が多くて再読が楽しめます。

    私もあの手を握りあう描写大好きです。
    次巻も最高の内容を楽しみたいですね。
    2017年07月11日 00:49

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