豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 2巻 感想 ネタバレ

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい2 (ファンタジア文庫)
豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい2 (ファンタジア文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
「ダリスの女王の盾、栄誉の騎士になる…この俺が?」ノーフェイスの一件により悪評からうって変わり、一目置かれはじめたスロウ。その活躍を聞きつけた王室から守護騎士選定試練の参加要請が!?早速学園を発つことになったのだが…「あれしきのことで良い気にならないでくださる?」ある理由から、選定試練へ共に向かうことになったアリシアとスロウの二人。その先で出会ったのは、将来この国を最大の危機に陥れる『裏切りの騎士』だった!?アリシアを利用しようとするセピスに、すべてを知るスロウは対立し―。元婚約者を守るため、豚公爵は大きな動乱の中を駆けめぐる!

今年のGWは積み本崩しを目標にしましたので、積んでいた本の感想を順次あげていきます。

まずは『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 2巻』のネタバレありの感想です。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレありの感想の前には注意書きをおいております。

ネット上で感想を見ると好評ですね。

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 2巻(以下、豚公爵と略します。)』は、

早くも重版出来の売り上げのようですね。

Amazonに粗筋を確認に行きましたら、中古品がプレミア価格になっていて驚きましたよ(笑)

重版分がすぐに補充されると思いますので、もう少し待って通常価格での購入をお勧めします。

ネタバレなしの感想


『豚公爵 1巻』での活躍により、枢機卿から守護騎士選定試練への参加を要請された

主人公『スロウ・デニング』

守護騎士選定試練の一環として、元婚約者の『アリシア』と専属従者の『シャーロット』と

ともにヨーレムの街へと向かった『デニング』一行に騒動が発生してという話でした。


と言う訳で『アリシア』ヒロイン回という位置づけになる話なのですが、

なんというかヒロイン回を回す順番が早すぎたんじゃないかという印象です。

『豚公爵 1巻』で『ノーフェイス』の人質となった『アリシア』ですが、

『豚公爵 2巻』でも引き続きヒロインポジションに位置してしまうと、

メインヒロインであるはずの『シャーロット』の立場が無いなって気がします。


主人公『スロウ・デニング』が人生をかけてまで『シャーロット』を護ろうとする理由が

読者視点では分からず、主人公の心境に今一つ共感しきれないところがあります。

早めに『スロウ・デニング』が『シャーロット』を護りたいと思う納得できる理由、

『シャーロット』に対する強い想い抱く背景を描くべきだと思うのですが、

描かれたのは『アリシア』が『スロウ・デニング』と確執する理由でした。

物語後半の戦いでは『シャーロット』が少しは目立つか、活躍をしてほしかったのですが、

そんな場面もなく何というか中途半端な気がしました。

作品のテーマは、心を決めたヒロインと結ばれるために奮闘する主人公だと思いますので

まずはその心を決めたヒロインの魅力を描いてほしいなと言うのが個人的な希望です。


それと、主人公『スロウ・デニング』は視聴していたアニメ世界に転生した人間という設定です。

当然、アニメ世界の設定や、転生したアニメ世界の未来の流れを把握しています。

その知識を使って未来を変えたり、敵対する相手の上を行くのが楽しい要素だと思います。

ですが、その知識を基にして相手の人間を決めつけた対応をするのは如何でしょうかね。

アニメ世界では後に裏切るからといって、最初から敵対心を前面に出して対応するのは

相手へ対するアドバンテージを自ら無駄にしている不利益な行動ですし、

読んでいる私からしても気分が良いものではありませんでした。

本来知り得るはずのない知識を持っているというアドバンテージがあるのですから、

それを隠してうまく対応するか、そのアドバンテージを使用してアニメとは違う展開

『スロウ・デニング』にとってより良い未来に変えるよう生かしてほしいなって思います。


ネタバレありの感想


それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 2巻』のネタバレありの感想になります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。

シャーロットとアリシア


ネタバレなしの感想でも書きましたが、メインヒロインのはずの『シャーロット』が

『アリシア』より現状目立っていないのが問題な気がしますね。

『豚公爵 1巻』で『ノーフェース』の人質となったのも『アリシア』なら、

『豚公爵 2巻』で『セピス・ペンドラゴン』の人質となったのも『アリシア』ですよ。

『豚公爵 3巻』でも『アリシア』が人質になったら、天丼ネタとして逆に関心しますわ(笑)


『シャーロット』を危険にさらすわけにはいかないのでって事かもしれませんが、

護るべきヒロイン位置に『アリシア』ついちゃって、『シャーロット』より目立ってますね。


主人公の『スロウ・デニング』は、家族や周囲の人々よりも『シャーロット』を優先し、

彼女を護ると決意したわけなのですから、『アリシア』へのフォローをするという

半端な行為をするべきじゃないと思ってしまいますね。

『アリシア』に対する罪悪感からの行動で、結果的に護るべき『シャーロット』を

危険が生じる場に連れてきてしまっているのですから。


ただ、『豚公爵 2巻』で『シャーロット』自身の考えと想いを知ることが出来たのは良かったです。

『スロウ・デニング』は『シャーロット』を護ると誓いましたが、

『シャーロット』がただ護られるのを良しとしない心境で安心しましたよ。

ただ護られるだけの人形じゃないってことが嬉しいですね。

専属従者として『スロウ・デニング』の傍らにいたいという『シャーロット』の想いを

『スロウ・デニング』が知った時、彼がどういう選択をするのかは楽しみです。


セピス・ペンドラゴン


新キャラにして、2巻での悪役である『セピス・ペンドラゴン』

彼に対する『スロウ・デニング』の対応、態度は私的に気分良くありませんでした。

元々のアニメ世界で『セピス・ペンドラゴン』は、ダリス国を裏切った騎士であり

一際目立つ悪役であるキャラクターです。

そのため、アニメ世界の知識を持つ『スロウ・デニング』が『セピス・ペンドラゴン』を

警戒するのには納得できます。

ですが、警戒心と敵対心を前面にだして『セピス・ペンドラゴン』と対峙する姿や、

アニメ世界の知識を基に考えを固定してしまい『セピス・ペンドラゴン』自体の人間性や

彼の言動から彼自身を見ないような状態に気分が良くありませんでした。


主人公『スロウ・デニング』は、アニメ世界で不遇であり望まぬ結末を迎えた豚公爵の

未来を変えるという目的で行動しています。

アニメ世界とは違う未来を創ろうと奮闘している本人が、『セピス・ペンドラゴン』が

辿るであろう未来を変えるでもなく傍観していただという事に納得できないんですよね。
未来を変えたい主人公が、未来を変えることのできる知識と力を持っているのに動かず、

『セピス・ペンドラゴン』が国を裏切った理由である彼の母親の死

それが偽装であることを『スロウ・デニング』は彼に伝えますが、

その情報をもっと早く『セピス・ペンドラゴン』を止めることが出来たかもしれないですよね。

最後の最後になって動いてやったことが、したり顔の説教と言うのにガッカリしました。

今後の展開


『スロウ・デニング』がその才能を発揮することで周囲から認められています。

その結果、王女より英雄として認められ守護騎士として抜擢されることとなりそうです。

王室騎士とデニング公爵家は敵対的な状態であります。

そして末端の兵士は王室騎士よりデニング公爵家に従う状況です。

そんな状態でデニング公爵家を敵として戦争となってでも、

『スロウ・デニング』を守護騎士にしようとする次期女王候補とかネタですわ(笑)

北からは帝国の脅威があるなか内乱状態にしようとするとか無能すぎるよ。

守護騎士抜擢の話、帝国との対決が進んでいきそうですが、

それは私がこの物語に望んでいることとはズレてきている気がします。


この物語のメインテーマは、「『スロウ・デニング』が周りを評価を一変させ

ヒロイン『シャーロット』と結ばれるために奮闘する」ということだと思います。

ですが、今の物語は周りの評価を一変させるほどの『スロウ・デニング』の活躍を

描くことに代わってしまっている気がします。


『シャーロット』と結ばれるという動きを書くのなら、

もっと『シャーロット』を話の中心として、彼女に対する主人公の行動から

『シャーロット』側の気持ちが変化していくという恋愛要素をもっと増やして欲しいです。


アニメ版シューヤ・マリオネット世界の流れを、豚公爵が変えていくことを書くのなら、

アニメ版主人公である『シューヤ』をもっと動かしてアニメ世界との差異を際立たせて

欲しいです。


題材としては悪くないと思いますので、『シャーロット』が話の中心に来るようなら

『豚公爵 3巻』も購入してみようと思います。

守護騎士の話、帝国との争いという方面が話の中心に来るようならスルーしようかと思います。

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おすすめ
アニメ世界への転生でもはなく、異世界移転物で若干違いますが
オーバーロードをお勧めの作品としてお勧めさせていただきます。

私が勧めるまでもない人気作品ですが、豚公爵との比較として挙げておきます。
豚公爵の主人公が優先順位がブレてしまっているのとは違い
オーバーロードの主人公アインズ様は優先順位のブレがないのが良いですね。

大事なもの大切なものを護るためには、それ以外の物を切り捨てるということ
得た知識を無駄にしませんし、他にも強者が居ないかを考え油断しない姿勢がいいですね。

12巻は今年の夏に発売予定ですが、まだ商品のリンクがないため
既刊分の最新刊である11巻を
この強そうな表紙のドラゴンがあんなことに(笑)
オーバーロード11 山小人の工匠
丸山 くがね
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