コミック版 幼女戦記 3巻 感想

幼女戦記(3)<幼女戦記> (角川コミックス・エース)
幼女戦記(3)<幼女戦記> (角川コミックス・エース)
《Amazonからのあらすじ引用》
ついに念願の平穏な生活が叶う! 軍大学での日々を満喫するターニャ。しかし、ふとしたきっかけで出会ったゼートゥーアとの会話が、まさかこんな因果をもたらすとは……。美味しいパンと清潔な寝床はいつまで持つ?


3冊連続刊行決定と発表されたたときはどうなるのかな?って若干疑問視していましたが、

その不安を内容で払拭したコミック版 幼女戦記。

3冊連続刊行のトリを飾る『コミック版 幼女戦記 3巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想なので、幼女戦記の原作小説1巻と『コミック版 幼女戦記 3巻』を

未読の方は以下の感想を読まれる際はご注意ください。



上でも書きましたが当初はコミック版の出来栄えを心配していましたが、

東條チカ先生という素晴らしい漫画家の手によってコミカライズされたことは

幼女戦記という物語にとってまさに僥倖以外の何物でもないですね。

幼女戦記という物語が好きで、作品に対し真摯に向き合ってくださり

シーンの取捨選択や、動きによるシーンのメリハリを考えて作ってくださる漫画家が

コミカライズの作者として参加してくださったことで、

幼女戦記という作品の魅力を増幅させてくれたのですから。

アニメで興味をもって原作にも手を出そうかなと思った人が、

原作小説の前にコミカライズ版を読んだとしても作品に失望する心配がないどころか、

こんな面白いコミカライズなら原作も読もうという気持ちを増してくれると思います。

自分は原作小説から先に読んでいましたが、もしコミカライズ版を先に読んでいたとしても

間違いなく幼女戦記に興味を持ったでしょうし、

物語の先が気になって原作小説を買っていたと思います。


さて、この『コミック版 幼女戦記 3巻』では、

軍大学でゼートゥーア准将と今戦争の成り行きと対抗策を語るところから

大学を卒業し大隊の編成を命じられるところまでが描かれています。

原作小説で言うと1巻の終盤に差し掛かるところまで、

アニメ版幼女戦記で言うと先週放送された4話で描かれていた部分になりますね。



大学図書館でのゼートゥーア准将との問答は面白かったですね。

3巻で一番面白かった場面は、この時の2人のやり取りの場面だと思います。

マンガ的表現としても、一昔前の少女漫画的表現で『デグさん』が喜びの独白をしてるところや、

原作小説でも描かれていた『ゼートゥーア准将』と『デグさん』の思惑のすれ違いが

お互いの独白を挟むことでより分かりやすく、よりコミカルに描かれています。

場面によって絵柄を書き換えていることも、絵にメリハリがついて読みやすく感じますね。


アニメ版幼女戦記4話の『ゼートゥーア准将』との問答場面を比較すると、

コミック版 幼女戦記 3巻』のシーンの方が私には面白かったですね。

アニメとマンガという表現方法の違いもありますが、

独白で使える情報量の差は大きかったですね。

あの独白を全て音声で表現したら冗長になってたでしょうから仕方ないのかもしれませんが、

アニメ版では描き足りなくて、ディスコミュニケーションを表現しきれなかったし、

戦争のパラダイムシフトも表現しきれていなかったように思います。



3巻で描かれていた安全な後方でのエリートコースを狙っての『デグさん』の行為が、

すべて逆に作用して前線勤務こそ最適と思われてしまうのはギャグ以外の何物でもないですね。

『デグさん』自身の立身出世の行為すらも善意に取られ、

善意に取られたがゆえに望まぬ前線勤務の道が開けていくわけですから、

『デグさん』にとってある種因果応報ともいえるんで笑えるわけなんでしょうね。

大隊編成を任されての「ありがとうございます」からの

「どうして!!!!」「こうなったのだ!!!!」の見開きは、

3巻で一番好きな一枚絵ですわ(笑)

※次点は綺麗になったシューゲル技師が祈りを捧げる絵ですね(笑)



それと、巻末についている東條チカ先生と編集さんとの座談会は

幼女戦記ファンならず、コミカライズ作品を読まれる方には必見ですね。

どういう漫画家さんならば、原作の持ち味を殺さずにコミカライズを面白くできるのか

ということの一端がこの座談会の内容から分かった気がします。

他にも、コミック版 幼女戦記の制作秘話や、東條チカ先生の幼女戦記に対する想いも

座談会では語られていますので、より一層このコミック版幼女戦記が好きになりましたし、

東條チカ先生なら4巻以降も面白く描いてくれることを確信できました。


座談会の中でアニメ版とのリンクも語られていましたが、

アニメ版のキャラデザがコミック版より先行していなくて

本当に良かったと思いましたよ。

アニメ版が先行していたらコミック版のデグさんやヴィーシャには会えませんでしたから

コミック版の可憐で顔芸の面白い『デグさん』が好きですし、

ヴィーシャは間違いなくコミック版が最良だと思いますので。


いよいよ4巻では第ニ〇三航空魔導大隊の結成と、ダキア戦役での活躍が描かれるはずです。

3巻も面白かったですが戦闘シーンがなかったため、

動きあるシーンを楽しむことが出来ませんでしたが

4巻では訓練に戦争に動きのある戦闘シーンを楽しむことが出来ると思いますので、

『デグさん』の戦場での槍働きと、新たな戦友たちとのやり取りを楽しもうと思います。


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原作者であるカルロ・ゼン先生書き下ろし小説が!

オーバーロードも初回生産特典として
原作者丸山くがね先生の書き下ろし小説がつきましたが、
内容としてはファンなら必読の小説だったうえに、
その後、特典小説を商業作品として出していないですからね。

オーバーロードと同じだとすると、
このアニメ版BlueRay&DVDを購入しないと読むことが叶わない
幼女戦記の書下ろしですからね、悩ましいですね。
特典小説の為に5000円以上出すのかと考えるとホント悩ましい。

ちなみにオーバーロードの方はアニメ版BlueRay&DVDを購入しました。
特典小説には大満足いたしましたが、アニメを見返すことはありませんでした(笑)
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