ゴブリンスレイヤー 4巻 感想

ゴブリンスレイヤー4 (GA文庫)
ゴブリンスレイヤー4 (GA文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
「このライトノベルがすごい!2017」文庫新作ランキング1位! 文庫ランキング第5位!

「ゴブリンよりは、よほど危険だ。だが魔神どもとは比べるべくもない」
国王署名入りの依頼「悪魔の塔」の討伐に重戦士、槍使い、ゴブリンスレイヤーの三人が挑む――。

「ね、ぶらぶらしよっか」
ゴブリンスレイヤーのいない休日、牛飼娘は女神官と街を散策する――。

「見てなさい。私が世界の一つ二つ、救ってあげるから!」
妖精弓手は冒険のない日、受付嬢の提案で、聖騎士を演じる――。

「森人と一緒に冒険に行けぇ?」
種族を超えた共闘、これは彼と出会う前の三人の冒険――。

辺境の街で紡がれる、十の物語。
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第4弾!


「このライトノベルがすごい!2017」文庫新作ランキング1位となった

ゴブリンスレイヤーの最新刊『ゴブリンスレイヤー 4巻』のネタバレありの感想になります。

ネタバレありの感想になりますが、ネタバレ前に注意書きを置きますので、

そこまでは未読の方でも読んでいただいて大丈夫ですよ。

ゴブリンスレイヤー 1巻』を読んだときには、面白い作品だとは思いましたが、

ここまで人気の作品になるとは思いもよらなかったです。

各書店でも売れ行き好調ですね。

私も『とらのあな』で発売日に購入しましたが在庫の減りの速さが目に見えて分かりました。

ただ、『とらのあな』では、32Pの小冊子を特典としてつけていますので、

売れ行きは他の書店とは違うかもしれませんね。

この『とらのあな』特典小冊子である『ゴブスレ辞典2』は、

豪華な作りで挿絵やカラーページも豊富ですし、

ゴブスレででてきた用語を『蝸牛 くも』先生がネタ混じり解説していますので、

ゴブリンスレイヤー』好きにはお勧めですね。

まだ購入していないようでしたら、

『とらのあな』で特典付き版を購入することをお勧めいたします。


ゴブリンスレイヤー』売れ行きも好調ですが、それだけではなく

私のブログに感想を見に来てくださる人の動向からも好調だなって思えますね。

私のブログでPVが多い記事は、『オーバーロード』と『幼女戦記』、

そして『ゴブリンスレイヤー』の3作品です。

アニメ化していない『ゴブリンスレイヤー』が、

先行でアニメ化した2作品にPV数で迫っている訳ですから、

その人気のほどが分かるともいうものです。

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さて、『ゴブリンスレイヤー』という作品の人気度の話はここまでにして、

ここからは新刊である『ゴブリンスレイヤー 4巻』の内容について触れていきます。

ゴブリンスレイヤー 4巻』は、短編集となっています。

1巻から2巻の間と、2巻から3巻の間との話になっています。

ゴブリンスレイヤーさん(以下、ゴブスレさん)も出てきますが、

各短編での主役はゴブスレさんではありません。

各短編の主役となるのは、ゴブスレさんと関わってきた人たちであったり

ゴブスレさんと関わることになった人たちとなっています。

ゴブスレさん以外を主役とすることで、ゴブスレさん以外の人たちの暮らしや冒険、

彼らから見たゴブスレさんの姿などが描かれています。


ゴブスレさんを主人公としている本編では、いかんせんゴブリン退治がメインとなりますので

ゴブリン退治以外の冒険や、何気ない冒険者の日常という点を描くのは困難だと思います。

ゴブスレさん以外を主人公としたことでゴブリン退治という枷が外れ、

そういったシーンを書くことが出来たことになりますね。

残虐非道のゴブリンの恐ろしさと、そんな弱くとも恐ろしい脅威と戦うゴブスレさんの頼もしさ、

そしていつ誰が死ぬかもしれないシリアス感、というこの作品の魅力だと思います。

ですが、巻を重ねる中でその魅力が作品の枠を広げる枷ともなっている様にも感じます。

作品一番の魅力であるゴブリン退治を、今後も作品の中心として面白くしていけるのか?

という点がこの『ゴブリンスレイヤー』が面白くあり続けるための肝になるでしょうね。


そんなことは私が言わなくても読者の皆さんは分かっていると思いますし、

なにより作者である『蝸牛 くも』先生が一番ご存じのところでしょう。

私としては次巻『ゴブリンスレイヤー 5巻』でゴブリン退治をメインとしつつ、

1巻の頃のような誰が死ぬかもしれずヒリヒリとした冒険が描かれることを期待しています。




それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

ゴブリンスレイヤー 4巻』のネタバレありの感想となります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。




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ネタバレありの感想



新米戦士と見習い聖女のお話



新米冒険者の苦労譚って感じですね。

新米同士で組むと力も経験もないんですから上手くいきませんよね。

危うく不幸な犠牲者になりそうだったところを、ゴブスレさんに助言を仰いだことで

何とか危機を脱することが出来ましたね。

ばつが悪くても新米は聞くことが大事、聞くことを躊躇して独自判断で失敗したら命取り

そこは仕事も冒険も一緒ですね。

素直に聞くことが出来たので、新米冒険者の彼らも新米から一歩踏み出したと思います。

ゴブスレさん、不器用なだけで優しい人ですから、話す機会があって良かったです。

私も巨大甲蟲に襲われたら漏らす自信があります。


ある男の子のお話



シチュエーションからゴブスレさんの過去話かと思って震えていたが、

似たシチュエーションの別の男の子の話と分かって安心しました(笑)

ゴブスレさんの過去話だとどうしても悲劇にしかならないので、

この短編でいきなりブッこんできたかと思って焦りましたよ。

ゴブスレさんは男の子の命を助け、少年はゴブスレさんに危険を知らせて助ける。

この作品だと男の子がいつ死んでいてもおかしくないので、

男の子にとっては一生の思い出になる冒険話ですんで良かった。

次の日、熱を込めて語る男の子の姿と、若干冷めた目で見る女の子の姿が想像できますね。


酒場の女給のお話



酒場に訪れるようになったゴブスレさんに、どうにかして料理を食べさせたい女給の話

酒場で食事しない理由は納得ですね。

ゴブスレさんが冒険から戻り、普段の生活に戻ったことを実感する瞬間が

牛飼い娘が作るシチューを食べることなんでしょうね。

しかもゴブスレ姉レシピとなれば、冒険から戻ったらまず食べたくなるのも道理です。

5年前から胃袋を握っている牛飼い娘が、ゴブスレさんを落とす一番手なのか?

5年前から機嫌のいい受付嬢さんを推している私としては複雑です(笑)


ありふれたゴブリンの巣のお話



ありふれたゴブリンの巣で世界最強のゴブリンスレイヤーさん

または、名もなきモブ女冒険者がひどい目に合っちゃうお話しその1

あらためて描かれるゴブリンの残虐非道さと自分勝手さ。

つかまったら玩具にされ苦しまされて殺されるか、喰われて殺されるかの恐怖

ゴブリンとは共存は出来そうにないですね。

久々にゴブリンの話になった気がします。本巻でもゴブリンの出番はここだけですし。

作品の魅力であるゴブリンがやっぱり枷になっている気がしますね。


冒険中思わずいないはずのパーティーメンバーに声をかけちゃうゴブスレさん。

ともに冒険するのがゴブスレさんの中でも当たり前になっているようで嬉しく思います。


彼がいない日のお話



ゴブスレさんが冒険中の女性陣の過ごし方のお話その1ですかね。

牛飼い娘さんと女神官が仕事を休み、街で休日をすごすという話です。

牛飼い娘さんと女神官を結びつけたものは、不器用で無口のゴブスレさん

ゴブスレさんが他者と交流を重ねることで、彼が起点となり交流が広がる。

ゴブスレさんの変化はゴブスレさん自身だけではなく、

他者へも影響を与え世界も広がっていくという事が分かりますね。

ところで、牛飼い娘と女神官がビキニアーマーを試着していたとき

丁稚の少年は嬉しいような目のやり場がないような複雑な心境だろうな。


悪魔に魅せられし魔宮の滅亡する話



ゴブスレさんが野郎だけで不通に冒険するお話

または、名もなきモブ女冒険者がひどい目に合っちゃうお話しその2

60F建て以上の高さの塔を外壁から上るとか高所恐怖症の私には不可能ですわ。

普通に冒険しているゴブスレさんは新鮮ですね。

ゴブリンのクエストがないからって理由での参加でしたが、ちょっと楽しそうでしたね。

万が一ゴブリンが絶滅したら団塊世代で引退した会社員みたいに

ゴブスレさんやることなくて困るんじゃって思いましたが、普通に冒険者になれそうです。

普通に冒険したことを妖精弓手にしられた時は騒がれたんだろうな(笑)


死人占い師さんが手番二回くらいでずんばらりされた後のお話



勇者の日常で『ゴブリンスレイヤー 3巻』直前の話

見るからに活発系主人公の物語の一コマって感じでした。

勇者である彼女は世界を救い、ゴブスレさんはゴブリンの脅威から人を救う。

救うスケールは違えども、どちらも人を脅威から救うのは同じです。

彼らの冒険が交わることはほぼないでしょうが、どちらもヒーローですね。


妖精弓手のぐだぐだとした休日のお話



ゴブスレさんが冒険中の女性陣の過ごし方のお話その1ですかね。

妖精弓手さんと受付嬢さんが休日を過ごすお話ですが、

あっちがビキニアーマーならこっちは下着選びです。

見せる相手が居ないのに下着とか意味ないと言われた、受付嬢さんの心境や如何に

見せるときに備えてシルクの勝負下着買っちゃってるもんなあ。

妖精弓手さんは今の生活を満喫しているようで何より。

ここで楽しんでいる彼女がひどい目に合わないことを願いますわ。

あと、TRPGをやりたくなって困りました。


3人の数ヶ月くらい前のお話



ゴブスレさんと出会う前、妖精弓手と鉱人道士と蜥蜴僧侶が出会った時の話

妖精弓手さん喧嘩っ早いですわ。

獣人とガチンコ喧嘩したあとに鉱人道士とも喧嘩しそうになるとは。

もしもゴブスレさんと会わなくても、この3人はパーティーを組んで冒険していたと

思わせる初見とは思えない一体感がありますね。


往って帰ってきたお話



締めはやっぱりゴブスレさん主役話で。

冒険から帰ってきたゴブスレさんが、これまで交流してきた人達と会い

ゴブスレさんが仲間として受け入れられていると思わせられる姿が描かれています。

『ゴブリンスレイヤー 1巻』のころからは考えられないくらい受け入れられていますね。

これも不器用で誤解されていたゴブスレさんが、これまでの冒険などでみせてきた交流で、

誤解が薄まり受け入れられてきたのが分かって嬉しくなりますね。


槍使いさんがゴブスレさんの方を何気なく軽く叩いときに、

反応を上手く返せないゴブスレさんの姿にほんわりしましたわ。


ゴブスレさんが帰るべき家は牛飼い娘もいる牧場

牧場に戻った後、なぜ短編内でゴブスレさんがお金を貯めていた理由が判明しますが

その理由ならゴブスレさんがお金を集めるわけですね。

その気持ちは不器用なゴブスレさんらしくもありほほが緩みますが、

使い方がアカン過ぎて乾いた笑いが出てしまいますわ。

あと一歩踏み込んで考えれば分かりそうですが、踏み込めないのがゴブスレさんらしいかな。

牛飼い娘がもう仕方ないなあって思っちゃうのも当然ですね。

でも、ここから3巻のお祭りデートにつながっていくと思うと、

『ゴブリンスレイヤー 3巻』を読み返したくなりますね。


ゴブリンスレイヤー 5巻について期待



『ゴブリンスレイヤー 5巻』では冬の雪山にゴブリンが出てきたので退治しにいくお話と

後書きに書かれておりました。

できたら5巻ではゴブリンの恐ろしさと強さをメインに書いてもらいたいなって思います。

2巻、3巻でもゴブリンは出てきていますが、メインの敵はゴブリン以外のモンスターでした。

普通のファンタジー小説ならそれで全然いいんですけど、『ゴブリンスレイヤー』なので

ゴブリンにももっと脅威として前に出てきてほしいなって思っちゃうんですよね。

ゴブリンを脅威とした話は『ゴブリンスレイヤー 1巻』で綺麗に描いちゃっただけに

再度、大いなる脅威とするのは難しいかもしれないですが、

ゴブリンが作品の裏主人公だけに活躍を望んでしまいます。

『ゴブリンスレイヤー 5巻』でどうなるかを期待しようと思います。


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『ゴブリンスレイヤー』は作品自体の面白さがもちろんですが、
人気の出た理由の一端は、このコミカライズ版にあったかと思います。

ネット上でコミカライズ版のショッキングな画像がでたことから
作品自体の注目度が上がり、作品に触れた人が増えたと思います。
作品に触れてさえくれれば作品自体の内容で勝負できますからね。

原作のコミカライズとしては、『幼女戦記』と『ゴブリンスレイヤー』が
双璧だと思います。
原作の良シーンを忠実に生かしつつ、原作を絵で補完しています。
コミカライズ版ゴブリンスレイヤー2巻は来月発売です。
私も購入して、感想を書こうと思います。
ゴブリンスレイヤー(2): ビッグガンガンコミックス
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