インフィニット・デンドログラム 2巻 感想

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 2.不死の獣たち (HJ文庫)
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 2.不死の獣たち (HJ文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
決闘都市ギデオンへと辿り着いたレイは、手に入れた特典防具の性能実験をしたり、ガチャを引いたりしながら自らの能力向上に努めていた。そんな中彼は、ギデオン周辺で最近子供を攫う非道な組織『ゴゥズメイズ山賊団』がはびこっていることを知る。偶然知り合ったプレイヤー・ユーゴー、キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かうレイ。そこにはまたしてもイレギュラーな事態が待ち受けていて――!! 超人気VRMMOファンタジー、待望の第2巻!!

10月末には<Infinite Dendrogram>インフィニット・デンドログラム 1巻が、

12月末には<Infinite Dendrogram>インフィニット・デンドログラム 2巻

続けざまに刊行されていますHJ文庫一押しのシリーズ

-インフィニット・デンドログラム- 2.不死の獣たち』の感想になります。


『インフィニット・デンドログラム』は刊行ペースが速いですね。

読者が飽きる前に、読者が待てなくなる前に続刊が出せるのは大きいです。

小説家になろうで原作ストックがされていることが、

なろうからの書籍化のメリットだと思います。


さて、それでは『インフィニット・デンドログラム 2巻』の感想です。

『ガルドランダ』以上の強さと、残虐非道さを発揮する『ゴゥズメイズ山賊団』

その山賊団にさらわれた少年を助けるため、『レイ』と『ネメシス』は

初登場の新キャラ『ユーゴー』と『キューコ』と共に山賊団のアジトに乗り込みます。

1巻で『ガルドランダ』を倒した際も天運ともいえる運の要素が大きかったですが、

今回も討伐前に取得していたガチャアイテムの力や、

『レイ』の持つスキルと敵キャラとの相性の良さという点で、

同じように運が良かったともいえます。

ですが、その勝つための運を手繰り寄せたのは、

『レイ』が強大な敵を前にしても屈せずに戦ったからです。

報酬目当てでも強い敵と戦ってみたいという軽い気持ちではなく、

さらわれた少年を無事助けたいという本気の想いがあり、

少年の姉の悲しむ姿を見たくないという本気の想いもあったからこそ、

『レイ』が命をかけて本気で救出に向かったと思います。

本気で救いたい、本気で倒したいという『レイ』の意思があったからこそ、

少年を救出できる可能性が、『ゴゥズメイズ山賊団』を倒すという可能性が結実し

『レイ』の本気の意思が実現できたのではないでしょうか。


自分の本気の意思で可能性を掴み取った『レイ』

短期間にUBMを2体倒すという偉業を成し遂げ、AIからも他のマスターからも

注目される存在になりました。

『レイ』は、色々な事件を引き寄せるという、正に主人公体質を体現していますので、

3巻でも彼の前に大きな問題が起こりそうで楽しみですね!

新たに登場した『ユーゴ』と『キューコ』には何やら裏の思惑がありそうですし、

トライフ皇国の暗躍もありそうなので、3巻は国を巻き込んだ陰謀かな?

『<Infinite Dendrogram>インフィニット・デンドログラム 3巻』は、

2017年春発売予定ということで続刊もそんなに待つことなく楽しめそうですね!

Web連載版の最新話を読みながら、3巻の発売をまとうとおもいます。





それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

-インフィニット・デンドログラム- 2.不死の獣たち』の

ネタバレありの感想となります。

未読の方やネタバレを見たくない方は、ここで引き返すことを推奨いたします。




ネタバレありの感想


レイの決意



『メイデンのマスターはインフィニットデンドログラムの世界をゲームとは思わない』

レイの1巻での行動、ミリアーヌを救出に向かったとき、大瘴鬼ガルドランダに立ち向かったとき

どちらも『レイ』がゲームと考えていたら、あそこまで本気で立ち向かわなかったでしょう。

ですが、『レイ』はゲームとは頭では分かっているインフィニットデンドログラムの世界で、

NPCと思われるティアンと真剣に向き合っています。

本気で彼らをゲームのキャラクターであったり記号であったりとは考えていないのです

だからこそ彼らの悲しみが見たくない、彼らの死に報いたいと本気でモンスターと戦い、

時には<UBM>を低レベルで倒すほどの力になってきていました。

ですが、これまで戦って倒してきたのはあくまでモンスターです。

自分がゲームとは思わない世界で、

その世界の人間である『ティアン』を倒す=殺してはいません。


ですが、今回の敵である『ゴゥズメイズ山賊団』には悪人ではありますが

『ティアン』が含まれていました。

『ティアン』を殺すかもしれないことに『レイ』はどう自分の心と

折り合いをつけたのでしょうか。

例え相手が悪人といえど優しくまっすぐな性格をしている『レイ』が、

『ティアン』を殺すのをよしとするとは思えません。

また、『レイ』は『ゴゥズメイズ山賊団』の非道による多くの悲しみを目撃してしまっています。

多くの子供たちが無常にも犠牲となり死後モンスタートして使役されるという悪魔の所業です。

自分ならゲームの世界とはいえ悪趣味だな程度に思いますが、『レイ』の場合は重みが違います。

『レイ』は現実の世界と同じように思いますから。


怨霊牛馬 ゴゥズメイズを討伐し、ギデオンに戻った際に受け取った『ユーゴー』からの手紙に

『君がこちらの世界に残ることを選んだとき』と書いてあった理由も印象的です。

同じメイデンのマスターである『ユーゴー』だから、『レイ』に訪れるであろう葛藤

『この世界に残ることで見てしまう悲劇に耐えられるのか?』

『ティアンを殺してしまう可能性に耐えられるのか?』

を見越しての言葉だったのでしょうね。



ですが、『レイ』はこのインフィニットデンドログラムの世界に残ることを選びます。

悲劇を見るのを避けることはできないが、『レイ』自身の活動で悲劇が起こることを止める

その可能性を掴み取るために全力で挑むと!

分かっていても主人公の決意は熱いですね!

読者である私が見たかったシーン、聞きたかった言葉だからなおさらです。


この『レイ』の語る決意があればこそ、本気で悲劇を避けようと挑むからこそ、

格上の敵である怨霊牛馬 ゴゥズメイズも倒せたのでしょうね。

まあ、若干というかご都合主義的な気もしますが積み重ねてきた天運と、

『レイ』自身の決意の前には些細な問題とスルーできますわ。

これは好きな作品だからの贔屓かな(笑)


この世界に残ることを選び、冒険を戦いを続けることを選んだ『レイ』

次巻でも大きな問題が起こるでしょうし、更なる悲劇が起こるかもしれませんが

『レイ』なら大丈夫でしょう。

レイ自身の決意もそうですが、何よりパートナーである『ネメシス』がいます。

そして頼りになる兄クマニーサンもいますし、ともに冒険をしたルークやマリーも。

『レイ』成長と新たな冒険と戦いを楽しみにして、3巻の発売を待とうと思います。

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2016年にインフィニット・デンドログラムと同じくらいハマった作品
ゴブリン・スレイヤーの最新刊4巻も発売中です。

インフィニット・デンドログラムの主人公『レイ』が、
自分の想いを素直に出して戦っていくタイプなら、
ゴブリン・スレイヤーの主人公であるゴブスレさんは
自分の思いを胸に秘めて戦っていくタイプですえ。

想いを出す形は真逆ですが、どちらの主人公も
自分の想いを叶えるために本気で戦うところは同じで
熱い主人公だと思います。

『レイ』が真っ赤に燃える主人公で、
『ゴブスレさん』は静かに燃える青い炎って感じですね。
未読の方は少ないと思いますが、ゴブリン・スレイヤーも面白いですよ!
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