我が驍勇にふるえよ天地 3巻 感想

我が驍勇にふるえよ天地3 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)
我が驍勇にふるえよ天地3 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
クロード帝国各地で勃発した、未曽有の大叛乱を征伐したレオナート。その武功により、広大なるディンクウッド州を下賜され、彼の常勝軍とともに州都レームへ入城を果たす。季節は冬。レオナートは在りし日の伯母の姿を思い浮かべ、最良の領主たらんとする。大州を完全に掌握し、憎きアドモフ帝国に対抗すべく着実に力を蓄える日々。しかし、春を待たずして、軍靴の音が北より押し寄せる。アドモフ、来襲―!「天におわすロザリア様よ、ご照覧あれ―全軍突撃!!」魔法なし!痛快にして本格なるファンタジー戦記、これぞ“吸血皇子”の伝説伝承たる激震の第3弾!!


あわむら 赤光先生の戦記物シリーズである

我が驍勇にふるえよ天地 3巻 アレクシス帝国興隆記』の感想になります。

我が驍勇にふるえよ天地 3巻は本当に面白かったですわ!

1巻2巻も面白いとは思っていましたがマイナス評価の部分もそれなりにあり、

私の感想では、そのマイナス評価の部分について不満を述べていました。

ですが、その不満な部分がこの3巻では解消されていましたので、

ただただその面白さに引き込まれてあっという間に読了してしまいましたよ。


作品に対する一番の不満であった「敵が間抜け、無能すぎる」部分が鳴りを潜め

レオナートが皇帝として成り上がるための国内の敵『冷血皇子 キルクス』も

いずれ故郷を取り戻すための最大の敵『男色家 レイヴァーン』も

一癖も二癖もある性格と有能さとが描かれていました。

我が驍勇にふるえよ天地 4巻以降では強者同士の凌ぎ合いが見れそうで楽しいですわ。

おれTueeeで無双するのが悪いとは言いませんが、昨今その類の作品は多いため

この作品がおれTueeeで伸びていくのは難しいなと思っていたので、

単純な個人武勇、味方軍師が有能すぎる無双物ではなくなり安心しましたよ。


当然、敵が有能になればなるほどレオナート陣営に逆風が吹くのは当然です。

数々の戦功を積み重ね、やっと得ることができた今後の基盤となる領地の状態であったり、

想定外の敵の侵攻で会ったりと、レオナート陣営に不利な状況が降りかかりました。

こういった逆境、困難に対して、如何にレオナートと仲間たちが乗り越えていくのか?

といった楽しみは単純な俺Tueeeでは得られない楽しみだと思いますわ。


今巻では困難な状況を乗り切るために一人の有能な将軍が散っていきます。

散っていった将軍は元々早期退場しそうな気配はありましたが、

実際に彼が陣営からかけると寂寥感がありますね。

願わくば散っていった将軍の想いが、レオナートとアランの胸に刻まれ

新たなる帝国の建国の一歩となってくれることを願います。

これまでが順調に進みすぎるくらいに勢力を拡大してきていましたが、

今後はレオナートと彼の仲間たちが迫りくる困難逆境を

どのように切り抜けるかも楽しみにしたいと思います。


それにしても、2016年で『我が驍勇にふるえよ天地』を3冊も刊行していたのですね。

出るの早いなとは思っていましたが、ここまでハイペースだったとは思いませんでした。

あわむら 赤光先生の執筆速度はレオナートの驍勇並みの凄さですね。





それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

我が驍勇にふるえよ天地 3巻 アレクシス帝国興隆記』のネタバレを含む感想を書いていきます。

未読の方や、ネタバレを見たくない方はここで引き返すことを推奨いたします。









やっと有能な敵が出てきてくれましたね。

ネタバレなしの感想でも名前を挙げた『冷血皇子 キルクス』と『男色家 レイヴァーン』


当面、国内の敵として『冷血皇子 キルクス』がレオナートの前に立ちふさがるでしょう。

キルクスの方も帝位を狙う際の敵としてレオナートのことを意識していますので、

今後、裏側からレオナート陣営、勢力に手を伸ばしていくと思います。

レオナート陣営を弱体化させるためにディンクウッド州を荒廃させ、

有能な人材をすりつぶしていく姿はまさに冷血皇子でしたね。

合理的と思えばいかなる手段を用いることを苦にしなさそうな人物でしたので、

レオナート陣営の勢力が力を蓄えられないよう策謀を練ってきそうです。


ですが、有能ではありますがレオナートと敵対するに足る器では無さそうかな。

レオナート勢力の領地を荒廃させ有能な人材をすりつぶすやり方は、

対レオナートを考えればありな手段ですが、いずれ帝国を継承した時に

領地が荒廃し国力の低下を招くことは間違いないです。

アドモフ帝国と敵対しておらず、クロード帝国周辺が落ち着いているのならば、

時間をかけて荒廃した領地を治めなおし国力を向上させることは可能になりますが、

現在はアレクシス州という広大な領地をアドモフ帝国に占領されています。

また更なるアドモフ帝国の侵攻も考えられる状況で国力を落とすのは下策に思います。

ただ、キルクスがそこまで考えなしとは思えないので、アドモフ帝国側の

『元帥皇女』派閥と取引しているのかもしれんなあ。

ということで、キルクスがどの程度有能なのかは4巻に持ち越しで。


アドモフ帝国側の有能キャラ『レイヴァーン』

彼も一癖も二癖もありますね。

自身の勢力拡大のためには味方すら騙し、捨て駒のように扱う。

今巻では皇子派の『ナイバッヘ』を策謀で退場させ、自身がアレクシス州の統治者。

そして、皇子派の力を減少させ、元帥皇女派の力を増強させています。


一連の『ナイバッヘ』を陥れる策謀は『レイヴァーン』の狙い通りでしょうが、

彼の作戦って結構穴というか禍根をかなり残しているんですよね。

いくら人口が多い国とはいえ1万以上の兵が壊滅していますし。

それに壊滅したはずの『ナイバッヘ』軍団の参謀陣が全員生き残り、

『レイヴァーン』の参謀として配属って『ナイバッヘ』を陥れたのが

『レイヴァーン』って丸わかりですよね。

策謀の主が表に出ちゃうのって策士としては下の下に見えるんだよなあ。

次から何か事を起こそうとしても、まず疑われるところからスタートになるし~

彼は有能ではあるのですが、どこまで有能であるかは4巻以降の活動次第ですかな。


アドモフ帝国側にも皇位継承の内乱が起こりそうな気配がありますし、

4巻以降の展開はクロード帝国での皇位継承戦争になるんじゃないかと思います。

アドモフ帝国側、クロード帝国側でそれぞれ継承者が決まったところで、

レオナートとレイヴァーンとがアレクシス州を巡って紛争ときそうですね。

銀河英雄伝説 2巻のようなそれぞれの国での内乱を描写してくれると面白そうだわ。


また若干マイナスな面を書いてしまった……

作品が面白いからこそ重箱の隅をつついてしまったということで、お許しください。

本当に3巻で凄く面白くなってきましたので、2巻まででよっぽど合わないとかなければ

ぜひぜひ3巻も読んでみてほしいです。

私は4巻も発売日に購入して、楽しく読ませていただこうと思っておりますぞ。

あわむら 赤光先生、4巻もハイペースでの刊行をお願いいたします。



あと作品の本筋とは関係ないですが、気になっているところ2点を語りますぞ

・レオナート陣営の個々の武が強過ぎね?
 作戦通り、計略通りに事を運んでも彼らの武勇で打破されてしまう悲しみ
 コードギアス反逆のルルーシュ でスザクが複数人いる状態ですわ
 そりゃルルーシュじゃなくてもその理不尽さに切れてしまいますわ

・自国も対峙している国も帝国で呼びにくいわ。
 帝国ってだけではどっちの国を指しているか分からないし、
 せめてどっちかを王国にしといてくれれば、感想書くのも楽だったのに


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