異世界食堂 1巻 感想 ネタバレ

異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)
異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下1階にその店はある。猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴のごく普通の食堂だ。しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。「ねこや」には一つの秘密がある。毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客”で溢れ返るのだ。「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。特別な絶品料理を出す「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている―「異世界食堂」。そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。


アニメ化企画進行中、犬塚 惇平先生の『異世界食堂 1巻』(ヒーロー文庫)の感想になります。

Web版は既読でしたが、アニメ化ということで書籍版を購入しました。

書籍版『異世界食堂』の収録作品は、「メンチカツ」から「モーニング」までと、

書下ろしのプロローグ「仕込み中」と特別編の「豚の角煮」となっています。

「メンチカツ」から「モーニング」は、Web版『異世界食堂』の収録順と一緒ですし、

内容も大筋一緒になっています。

ですが、異世界の描写や、異世界人のお客について追記されておりますし、

書下ろしもありますので、Web版既読でも書籍版を買う価値はあったと思います。



タイトルにもあります通り食堂が舞台なのですが、他の異世界物の物語と違い、

店主やお店が異世界に転移をして料理を提供する形式ではなく、

異世界側の人々やモンスター、亜人が、地球にある食堂『洋食のねこや』に

お客として訪れるというのが一風変わって面白さを感じますね。

お客として異世界食堂を訪れた、それぞれ事情や立場のある異世界人が

よくある日本の洋食屋の料理を食べて舌鼓を打つ姿に、楽しさを覚えますね。

楽しみ方の形式としては、外国人が日本料理を食べて驚いたり、

美味しそうな姿を見て楽しむのと一緒かなって気はします。



この作品を読んでいると空腹を感じたり、

お客が食べているのと同じ料理を食べたくなってきますね。

異世界人が美味しそうに料理を食べている姿をみることでってのもありますが、

提供されている料理がどれも特別な料理では決してなく、

私たちが普段から食べることが出来る料理ですし、

味の想像がつくっていうのが大きな要因だなって思います。

それだけに、寝る前に読むと食べたくなってくるので危険ですね(笑)


料理の美味しそうなところが、この異世界食堂の良いところの1つですが、

もう一つこの作品で私が良いなって思うところは、

異世界食堂で異世界人が料理を食べたことで、異世界が影響を受けて

徐々に変わっていくところを異世界人の目線で見ることができることですね。


『洋食のねこや』の店主自身は別に異世界を料理で変化させようとは思っておらず、

異世界から来た客人たちに自分の作った美味しい料理を食べてもらいたい、

料理を食べて元気になってもらいたいという気持ちなので、

異世界に対して上から目線の押しつけがましいところはありません。

偶然訪れた異世界人たちが、地球の美味しい料理を食べることで

大なり小なり影響を受け、その影響によって異世界自体が少々変化していく様と

『洋食のねこや』の客同士と知り合いになった人物たちがそれぞれに交流して

異世界に影響を与えていく様とを、興味深く楽しめます。


各章ごとの美味しそうな料理描写、それを食べて幸せそうなお客の姿を見られること、

物語全体を通して徐々に変わっていく異世界の姿を見られることが良いのであって、

これが、地球の料理で異世界の戦争を停止させるとか、魔王を倒すとかだったら

押し付けがましすぎて絶対に読んで無かっただろうな(笑)




それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

異世界食堂 1巻 のネタバレを含む感想を書いていきます。

といっても作品全体のネタバレではなく、『特別編一 豚の角煮』の内容に触れた感想です。

なので、書籍版をを未読の方はここで一旦引き返すことを推奨いたします!










特別編一 豚の角煮



トロトロ食感の豚の角煮は大正義です。

俺もこれだけでご飯何杯でも行けちゃいますわ(笑)

この章の冒頭にでてきたサラリーマン氏じゃないですが、

『洋食のねこや』の日替わり定食で豚の角煮でると知ったら、

お昼休み開始と同時にお店に向かいますわな。

いや、自分だったら昼休み開始前にお店に行っちゃうか(笑)



『洋食のねこや』はそれなりに歴史のある洋食屋ですし、今の店主は二代目ですから

先代の料理を食べて旨いと思っている人に、得意じゃない料理を出すのは躊躇いますわな。

それでも、客が望んだ料理を食べることができずに悲しんでいる姿を見て

豚の角煮を作ろうと決意した店主は、料理人としても男としてもカッコいいですわ。

客が20年もの間、望んでいた料理だけにハードルが高いことこの上ないのに、

その期待に応えられる先代のレシピと、レシピをもとにしたとはいえ

客が満足のできる豚の角煮を作ることが出来た店主の腕はかなりのものでしょうね。

なぜ、俺の職場の近くに『洋食のねこや』が存在しないのか(涙)


それにしても豚の角煮の描写は美味そうすぎて困りますな(笑)

トロトロにとろける肉の食感と、甘辛く煮こまれた肉の味の描写なんかされたら、

お昼に豚の角煮を食べたくなるに決まってるじゃないですか。

俺も豚の角煮と一緒にご飯をかきこみたいですわ。

人が美味そうに食べている姿を描写されたら、食べたいと思わない訳ないですよね。



異世界食堂1巻を読んで、追加書下ろし分も面白かったですし、

Web版から追加された部分も良かったので、異世界食堂 2巻も購入しようと思います。

2巻の書下ろし料理が何か楽しみだな。



今面白い料理マンガといえば『銀平飯科帳』ですね。
同じ東京(江戸)とはいえ、時代が100年単位で違うと異世界ですね。
創作居酒屋を営む主人公が江戸時代に赴き、江戸時代の料理を食べることで
その料理を現代創作料理に活かすのが面白いですわ。
名作『ラーメン発見伝』の作者ですので、内容については定評ありますが
『ラーメン発見伝』と違い料理対決要素や、売れるためになんでもするといった
ギスギスした感はないので、安心して楽しめると思います。
銀平飯科帳 3 (ビッグコミックス)


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