ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 4巻 感想

ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)(書籍)
ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)(書籍)
《Amazonからのあらすじ引用》
「見ることは、人間の歴史で最初の魔術だ」

魔眼蒐集列車。それは欧州の森をいまなお走り続ける伝説。
とある招待状によって巻き込まれたロード・エルメロイⅡ世は、
天体科(アニムスフィア)の一族たるオルガマリーたちとともに、
魔眼のオークションに参加することとなる。

しかし、エルメロイⅡ世にとっての目的はオークションにあらず。
彼にとって欠くべからざる――奪われた誇りを取り戻すことだった。
魔眼を欲する者と、魔眼を疎む者。
秘中の秘たる『虹』の位階の魔眼とは。
幾多の瞳の見つめる中、第三の事件が幕を開く。


「ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)」の感想です。

ネタバレとか気にしない感想になりますのでご注意ください。

一応、ネタバレの前にはネタバレ注意喚起をしますので、そこまでは大丈夫です!

こちら書籍は一般書店では流通しておらず、一部のアニメや同人誌専門店で

取り扱われております。

そのため、アニメや同人誌に疎い人のアンテナには引っかからない可能性がありますね。

作品としてはとても面白く、Fateシリーズが好きな人でこの作品を知らないとすると

とても損してしまっていると思います。

Fate/Grand Orderでエルメロイ2世のことを好きになったり、気になった人が居たら

ぜひぜひこちらの作品を読んでほしいですね!

アニメのFate/Zeroでウェイバーくんを好きになった人には特にお勧めですぞ(笑)

既刊4巻出ておりまして、発売時期は毎回のコミックマーケットの時になっています。

この4巻でちょうど折り返しとの作者の三田先生のコメントがありましたので、

あと4巻もこのシリーズが読めるという嬉しいお知らせですな。


さて、「ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)」は

あらすじにもあります通り物語の主題は、

「エルメロイⅡ世にとって欠くべからざるもの。奪われた誇りを取り戻すこと」です。

エルメロイⅡ世にとって奪われたものは誇り以上のもの。

人生の指標とした英霊との絆を、半身を取り戻すための物語です。

盛り上がること間違いない主題に、『虹の魔眼』、『殺人事件』、『サーヴァント』、

という追加要素があるんだから、面白くならない訳がないですね!



本巻は上巻ですので、伏線や気になる点が色々とちりばめられていますが、

もろもろの回答は解決編たる下巻までお預け。

上巻のみでも十分以上に楽しめる作品ではありますが、

色々と解き明かされる下巻の発売が待ち遠しすぎますな。

「ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(下)」の発売日は、

コミックマーケット91の開催日である2016年12月29日(木)~31日(土)のはず

年内に出るのは嬉しいですが、あと2ヶ月を待つのが辛い(笑)

面白く興奮する解決編を期待しておますぞ、三田先生!




それでは、ここから下はネタバレ注意になります。

未読の方を全く!気にしていない私の感想の垂れ流しなのです。

なので、本作品を未読の方は引き返すことを推奨いたします!









ここから下は「ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)」の

ネタバレありの感想ですよ。



エルメロイⅡ世の思い、グレイの思い



エルメロイⅡ世が第5次聖杯戦争に参加使用と動いているのは周知の事実です。

作中時間で2ヵ月後には第5次聖杯戦争はじまるため、

各登場人物が、エルメロイⅡ世の聖杯戦争へかける思いや、

サーヴァントに対する考え方についてどんどん触れてきますね!

この辺、Fate/ZeroFate/stay night を読んだりプレーした身としては、

作品間のつながりが感じられて興奮しますよ。



各登場人物がエルメロイⅡ世にサーヴァントのあり方や存在内容、

エルメロイⅡ世と彼が第四次で呼び出したサーヴァントとの接し方について

いかなる言葉を投げかけてきていました。

ですが、エルメロイⅡ世は激昂や反論をせず、他者の言葉にまったく動じないですね。

エルメロイⅡ世が彼らの言葉に動じないのは、他者に何を言われたとしても、

非難されたとしても、真に大事なものを己自身の心に抱いているからだと思います。

 共に第4次聖杯戦争を駆け抜けた日々を自身の根幹として、

 真にイスカンダルの臣下としてふさわしい自分となることを目指し、

 人生の指標として今のエルメロイⅡ世の生き様としている。

 そうした大事な思いを胸に抱いているからこそ、他者からの理解はいらず

 他社からの不理解についても気にもならず、動じもしないのでしょうね。



ですが、内弟子のグレイにとっては他者からの英霊や聖杯戦争についての発言

その一つ一つが身を切り心を乱す言葉になっているのかもしれません。


敬愛する師匠エルメロイⅡ世の彼自身の才能に対する屈折した思いと

イスカンダルに切に会いたいと思っている気持ちを知っています。

だから、エルメロイⅡ世イスカンダルの再会を実現させてあげたい、

それを自分が手助けしたいと切に願っています。

それが実現できないんじゃないか?

できたとしても意にそぐわない再会になるんじゃないか?

敬愛する師匠が悲しんでしまうんじゃないかと、他者の言葉を聞くたびに

何もすることができず無力感からグレイの心も痛んでいるように思えます。



上巻の終盤、エルメロイⅡ世が傷つき倒れてしまった今こそ、

グレイがエルメロイⅡ世を支え、助け、彼のため自分のために窮地を脱することができるよう

グレイのためにも願います。



ヘファイスティオンについて



サーヴァント ヘファイスティオンの登場には度肝を抜かれましたね!

イスカンダルの聖遺物を盗んだ犯人に呼び出されて赴いた先に現れたなぞの人物

正体が、英霊ヘファイスティオンだとか予想外にもほどがありすぎる

まさかロード・エルメロイⅡ世の事件簿にサーヴァントが出てくるとは!!

FateGoや、Fate apocryphafate strange fakeといった派生作品を多数触れたため、

サーヴァントが出てきても普通と思ってしまう感覚になっていましたが(笑)

英霊の召喚は秘中の秘の魔術のはず。

それを冬木の街以外で行われて、サーヴァントが召喚されるとは思いもよりませんでした!

ロード・エルメロイⅡ世の事件場シリーズがちょうど折り返しのタイミングで、

こんな爆弾を用意するとはさすがは三田先生ですわ!



英霊ヘファイスティオンの目的は、イスカンダルを従えたマスターみることでしたが、

出てくる言葉一つ一つがエルメロイⅡ世に突き刺されますわ。

イスカンダルを知らない人物からの言葉には動じなかったエルメロイ2世でした
が、

イスカンダルと共に戦い、もう一人のアレクサンドロスとも言われている

ヘファイスティオンからの言葉には逆の意味で激昂も反論もすることができませんでしたね。


イスカンダルと共に挑んだ第4次聖杯戦争の想いがすべて否定されるくらいの衝撃ですから。

宝具「神威の車輪」により傷つけられた身体と、ヘファイスティオンの言葉で

傷つけられた心を癒し、反撃できるかが下巻の楽しみの一つですね。


ただ、ヘファイスティオンもエルメロイⅡ世が彼を零呪で無理やり従えたマスターではなく、

王としての彼に仕え、尽くし、同じ夢をみたいという思いをだいているのを知ったら、

文句は言いつつも認めてくれる気がするんだよなあ(笑)

もしも、それでも命を懸けて戦うこととなったとしても、

エルメロイⅡ世は決して死なないように戦うでしょう

エルメロイⅡ世は仕える王に『生きろ』と命じられていますし、

見届けて、生き存えて、語り継ぐ必要もありますからね!



英霊ヘファイスティオンの存在自体に度肝を抜かれてしまいましたが、

その存在している理由と目的もまったく不明なんですよね。

 ・どうやって誰が冬木の聖杯をつかわずに英霊を呼び出すことができたのか?

 ・イスカンダルの聖遺物を盗んでまでエルメロイⅡ世を呼び出した理由は?

  ⇒英霊ヘファイスティオンはエルメロイⅡ世に対する興味からのように思えますが、

   マスター側の思惑がまったく不明です。


  ・英霊ヘファイスティオンを呼び出した媒体はなんなのか?

   ⇒イスカンダルの聖遺物を媒体として呼び出されたのか?

    その場合は何故イスカンダルではなく、ヘファイスティオンが選ばれたのか?

    それとも、魔眼蒐集列車内に英霊ヘファイスティオンの魔眼がある?

色々時になる点不明な点が多くて推測をしたいところですが、まだ材料が足りない気がしますね。

下巻の展開で明らかになる過程を楽しんでこうと思います。



トリシャ殺人事件について



謎が多いといえば、もうひとつ謎が多いのがトリシャ殺人事件です。

未来視の魔眼の持ち主でもあったトリシャの頭部が切断され殺される事件が

魔眼蒐集列車での波乱を告げるラッパの音だったと思います。


単純に考えれば頭部の切断は魔眼を奪うためと思えますが、

そんなありきたりな展開がこの作品であるとは思えませんね(笑)


ミステリ的要素での頭部切断の目的を考えれば、被害者のすり替えが目的ですわ。

そうなると、トリシャが黒幕側の人物に思えてくるんですよね。

ですが、トリシャが自分の死を装って裏側に隠れる理由が今のところ思いつかない(汗)


事件としては以下は別のグループじゃないかと考えていました。

 ・聖遺物を盗みエルメロイⅡ世を呼び出した一派。

 ・トリシャを殺害した犯人(頭部を奪う殺人鬼)

でも、両者が同一犯人だとすると死を偽ったトリシャが一気に大物になるな(笑)

そうだとするとまた部下に裏切られてしまうオルガマリーちゃんカワイソス(涙)

トリシャさんとエルメロイⅡ世の意味深な会話や、未来視という魔眼、

グレイが気がついたトリシャのコートから覗いた卑猥なアクセサリーと

単純にすぐ退場する人物とは思えないんですよね。


死を装う理由は不明ですが、犯行の理由には未来視の魔眼が絡んでいるはず!絶対!!


トリシャさんが死んだと思えないって前提からの推測って言うか妄想なので、

下巻で真相見たら大外れになりそうな気がしますな(笑)



他のFate派生作品とのクロスオーバーについて



今巻ではまた他のFate派生作品からゲスト登場がいて盛り上がりますね。

FateGoからはオルガマリーちゃんが、Fate apocryphaからはカウレスくんが参戦です!



カウレスくんがエルメロイ教室の生徒としてってのは後日談として語られていましたが、

本当に教室に所属して、しかも重要な役割をあたえられるとまでは読めませんでしたよ。

カウレスくんが電気魔術の素質があるっていうのは、

Fate apocryphaの黒のバーサーカーのことからなんでしょうね。

そういった細かい設定の掘り起しがあるから、クロスオーバーがただのファンサービス以上に

面白いじゃないかなって思いますね。



オルガマリーちゃんは、この世界ではまだ所長にならず生きていること自体が喜びですね。

従者の死を前にして悲しみ、取り乱す姿がFate/Goのときと重なりますわ。

こちらもカウレスくん同様に虹の魔眼を巡るさいの重要なキャラクターとなりそうですね。

ただ、カウレスくんに比べ上巻では目立つポイントが少なめでしたので、

彼女の活躍は下巻に持ち越されていることでしょう。

トリシャ殺害の犯人ないし、トリシャの生存が分かったときの反応が楽しみですわ!



次巻 魔眼蒐集列車(下)に向けて



上下巻の構成とはいえ、色々と伏線、謎、登場人物とぶちこんできましたね。

下巻で収まるのか心配になっちゃうくらいの量ですよ。

しかも上巻の最後に重要そうなキャラクターを更にぶち込んできましたから(笑)



トリシャ殺害の理由と犯人は明らかになるのか?

英霊ヘファイスティオンが呼び出された目的は何なのか?

イスカンダルの聖遺物を盗んでまでエルメロイⅡ世を呼び出した理由はなんなのか?

虹の魔眼は存在するのか?したとして、どういった魔力がこめられているのか?


ざっと大きなところから考えても結構な量がありますわ。

三田先生はこれまでの事件簿シリーズでも、広げた風呂敷をたたみ損ねたことがありませんので、

下巻で更に広がった風呂敷が、すごい勢いで畳まれるさまを楽しもうと思います。


はやく下巻発売してくだされー

下件も読んだら感想をアップしようと思います




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ロード・エルメロイⅡ世といえば、やはり『Fate/Zero』ですね
それも第2期の方が盛り上がりが凄いので、こちらをお勧めです!
お勧めの話はもちろん23話
2人の王の戦いと、それを見守るウェイバーくんの想い。
決戦前のイスカンダルとウェイバーくんのやり取りも熱いですが、
決戦後のギルガメッシュとウェイバーくんのやり取りは激熱でしたな!!
まだ見ていない方は、買わなくてもいいのでレンタルや動画配信で
ぜひ23話を見てみてください!エルメロイⅡ世好きなら見なくては!!
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