Fate/strange Fake (2) (成田良悟) (電撃文庫) ネタバレあり感想

Fate/strange Fake(2) (電撃文庫)
Fate/strange Fake(2) (電撃文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
冬木と呼ばれる地で語られる、どこにでもあるような噂話『蝉菜マンションの赤ずきん』。その話には、噂では語られぬ続きがあった。 遠い異国の地、スノーフィールドにて紡がれる事となる、都市伝説の後日談。 その怪談の主役、アヤカ・サジョウが巻き込まれたのは、生半な流言飛語などよりも遥かに荒唐無稽な――偽りだらけの聖杯戦争だった。 「問おう、汝が俺のマスターか」 半壊したオペラハウスの中、『セイバー』と名乗る騎士風の英霊は、アヤカにそう問いかけた。 偽りの聖杯戦争の仕掛け人たちですら与り知らぬ、謎のサーヴァントの参戦により、事態は混迷を極めていく。 そして、市内のカジノビルで賭博に興じるギルガメッシュは、そのとき――。

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『Fate/strange Fake』2巻のネタバレを含む感想になります。

1巻の感想を書いてからすぐに書こうと思っていたのですが、仕事が押してしまってと自分に言い訳(汗)

私自身の言い訳とかどうでもいいので、本編についてを

前巻で偽りの聖杯戦争側のサーヴァントが出そろい、いよいよ聖杯戦争が始まるといったところで、引きになりました。

今巻では偽りの聖杯戦争側の戦いが始まると思っていましたが、意外なことにサーヴァント同士の戦闘は前哨戦程度。

先頭の大半が警察署での、英霊(偽アサシン)対 人間(魔術師)、死徒 対 人間(魔術師)、死徒 対 聖堂教会と、人がメインの戦に割り当てられています。

Fate本編でも、英霊と人間の戦闘シーンは多くあったことを考えると意外ではないのかもしれませんが、いよいよ英霊同士の戦いが始まると思っただけに、不意を突かれましたよ(笑)

人間がメインに闘う戦闘シーンも、今巻の終盤で始まった英霊同士の戦闘も楽しかったので、不満はないのですが。

成田先生の物語運びにやられっぱなしで、嬉しい不意打ちと言ったところですね。



さて、ここからは下の文章は、Fate/strange Fake (2) のネタバレを含む感想になります。

まだ、『Fate/strange Fake 2巻』を読んでいないという方は、ネタバレを先に見ちゃうと喜びが減少してしまいますよ!!

そういう事情なので、このシリーズを未読の方はここで引き返すことをお勧めいたします!!









2巻は偽りの聖杯戦争の用意が終了し、真の聖杯戦争の始まりを告げる戦闘までという事ですね。

1巻最後に登場した偽りの聖杯戦争7人目のサーヴァンとであり、真の聖杯戦争1人目のサーヴァントであるセイバー。

騎士道精神にあふれ、王としてのカリスマもあり、祖先にアーサー王がいるという偉大な騎士王。

彼は一体リチャード何世で、何獅子心王なんだぜ?

と、2巻時点では真名が明らかにされていませんが、ほぼほぼ正体が推測可能でしたね(笑)

正体は予想道理でしたし、3巻で早々に分かってしまうので、真名を秘匿して盛り上げるという展開は、偽り側のサーヴァントではなかったですな。

セイバーについては真名で盛り上がるというより、その能力で考察する方が楽しいでしょうね。

アーサー王のエクスカリバーではないが、セイバーが放つエクスカリバーは何か?とか

エルキドゥからは、セイバーには7つの魂が従属しているように見えるといわれ、実際に偽アサシンとの戦いでは弓矢でサポートする存在は何か?

というところで盛り上がりそうです。

エクスカリバーについては、これも3巻で早々に分かってしまいますけど(笑)

成田先生は情報の出し惜しみをせず、しかもあの情報量をだしても、まだまだ気になる謎が多いという

Fate/strange Fakeは本当に贅沢なシリーズですな

そして、セイバーだけではなくアヤカ・サジョウも、エルキドゥから見ると奇妙な魂に見え、フラットくんからも気になる様に見せていますね。

Fate/strange Fakeの魅力の1つに、ある事象を複数の観察者が捉え、その結果を楽しむことが出来るという事にありますね。

複数のサーヴァント、マスターが、別のサーヴァントやマスターと出会いやすれ違い、反応を見ることができる。

そして、その複数視点それぞれの思惑と思惑の齟齬が、次の流れを生み出すという魅力的な流れですね。

「手のひらの上というわけですか」⇒「想定外想定外、完全に想定外」
「カジノに行く英霊などおるか!!」⇒「ギル様カジノで大勝中」
とか分かりやすいですが、ちょっと笑えますな



今巻は、序盤に複数人視点から情勢を説明しつつ、中盤の戦闘シーンで勢いをつけ、終盤に真の聖杯戦争の始まりを告げる召喚シーンを挟んで、偽り側最大戦力のギルと謎のサーヴァントの戦闘シーンで締めるという、盛り上げに盛り上げる展開で、大興奮ですね。

改めて1巻2巻を読み返すと、各巻終盤に大いに盛り上がるネタをここぞと仕込んできますね。

そりゃ読了感も次巻の渇望感も凄いことになりますわ。

流石、成田先生ですし、物語の大本たるFateの底力ってところですね。



警察署の戦闘シーン、人工宝具をもった警官部隊がサーヴァントと圧されながらも何とか対応できる姿を見せ、人の底力に興奮する流れ。

からの、強さを見せた警官部隊が全く歯が立たない死徒に対する絶望感と恐怖をみせ。

その状況を打開する聖堂教会の神父であり、聖杯戦争の監督役である神父の強さ。

良い戦闘シーンの流れでしたよね。

サーヴァントとしてのアサシンの強さを見せ下げることはなく、警官隊の強さも見せていますので。

人間側が奮闘するのは興奮しますが、人間がサーヴァントに勝ててしまうという理不尽な展開にはしておらずいい塩梅でしたね。

そして、ジェスター・カルトゥーレ。27祖ではないのにこの強さ。

月姫での死徒の扱いを見るにそこまで死徒って強くないんじゃ?って思ってましたが、恐ろしい強さですね。

人間を否定する死徒とはいえ、宝具を装備する警官隊を圧倒するその強さ。

警察署にハンザさんが居なかったら、偽りのキャスター陣営は早々にリタイヤになってしまったでしょうな。

ハンザさんが警察署にいてくれたという僥倖に、署長ではないですがその幸運を喜ぶしかないですわ。

身体の7割を聖別された義体化とし、ジェスターからしても全力を出さねば撃退できぬその力。

そんなハンザさんからしても足元にも及ばぬと言わせる埋葬機関の方々。

サーヴァントと死徒の27祖、埋葬機関。これらの力格差が知りたくなりますね。

TypeMoonスキーな人だとわかるのかしら?

ジェスターを打倒する存在は聖堂協会のメンツなのか?

それとも偽りのアサシン、偽アサシンと共闘する存在がいた場合は共闘してジェスターを倒すのか?

ジェスターの強さ、性格からして、単純に倒せる展開が想像つかないので、その存在が怖いですね。

絶対に死ぬにしても、偽りのアサシンに絶望を与えていきそうな気配がするのが恐ろしいですよ。

偽りのアサシンがその呪縛から解放される日を願いつつ、絶望する姿も見たいという、私は困った読者の一人ですわ(笑)



今巻の最後にして一番の盛り上がり場面

真アーチャーとギルガメッシュの戦闘シーンは、本当に興奮しましたね。

慢心をしていないギルガメッシュと互角に渡り合う謎のサーヴァント

外見的特徴とアーチャーというクラス、そして宝具から、発売当時はそのサーヴァントの正体を考察するのが熱かったですね。

自分は神話と化の知識が疎いので、誰かを考察したりはしませんでしたが、3巻でその正体が明らかになった時は驚愕しましたわ。

ギルガメッシュ、エルキドゥという超級の強さを誇るサーヴァントと対峙することが可能な存在を考えると、その正体にも納得ですね。

第5次とは別の決着をつけることとなるのかも気になる展開ですよ。

ってこれ書くと正体ほぼばれてますわな(笑)



あと、私がこの巻で一番好きだったシーンは、真のアサシンとファルデウスが契約するシーンですね。

単純にアサシンがアサシンらしく不気味さを感じさせる怖さを持ち、またアサシンの中の信念の一端にふれるような質問シーンが好きですね。

それに答えるファルデウスも、己が信念をもって答え契約する緊張感がありますね。

目的を貫き通すための信念をもって戦い、信念ゆえに負けるか絶望する展開が来るんじゃって思っています。

ファルデウスが岐路に立たされたとき、ここで答えた信念が歪み悔いを残して死ぬか、それでも信念を貫きとおすかが気になりますね。

そういったシーンがあれば嬉しいですが、成田先生だと私なんかの想像のさらに上を行きそうで楽しみですよ。

真アサシンと偽りアサシンが直接戦闘することはスタイルの違いでなさそうですが、対峙する姿はみたいですね。

固い信念をもっている真アサシンに対して、偽りアサシンは考えが揺れているように見受けられますので、対峙した時の問答で、偽りアサシンがまた苦しみそうですわ。

なんだろう、偽りアサシンって虐められて輝くタイプな気がしますね(笑)



3巻を読んでから1巻2巻を読み返すとまた面白く読めますね。

ここの部分が続刊のここに続いていくのかとか再発見できる楽しみと言いますか。

2巻を読み返すまで、シグマくんが2巻冒頭で名前出てるとか見逃したか忘れてたかしちゃってましたよ(笑)

また今年中に4巻が出たら、1巻から3巻まで読み返してみるかな。

ということで、今年中の4巻刊行を楽しみにしつつ、3巻の再読もしてくるかな(笑)



その他、この巻で気になった点を以下につらつらと記載してます

・正体は後でわかった方がワクワクして面白いじゃないですか
 ほんま、それ
 流石、フラットくんはわかっておりますわ。
 Fakeだとだいたいのサーヴァントの正体がすぐ分かるからね(笑)

・デュマさんの能力は強過ぎますな。
 なじませる必要があるが、なじめばれっきとした宝具とか
 ギルガメッシュがデュマさん制作の宝具みたらなんていうんだろう
 私、気になります。

・やっぱりFakeの真アサシンカッコいいわ
 第4次、第5次のアサシンがどっちかというと色物だったので、
 この暗殺者らしい姿はカッコいいですぞ!!
 なお、続刊で色物に堕ちないことを願う。

・セイバー陣営が主人公かと思いきや、ほぼ群像劇ですな
 あの1巻の引きから、2巻のメインになると思わせて
 ほぼ出落ちみたいな扱い。これはアルト顔の女セイバーじゃないせいか(笑)


今回はこんなところで。
拙い文章を読んでいただきまして、ありがとうございました。


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