【ネタバレあり感想】最強喰いのダークヒーロー (望 公太) (GA文庫)

最強喰いのダークヒーロー (GA文庫)
《Amazonからのあらすじ引用》
最弱の男が最悪の頭脳で異能武闘の頂点へ!

「こんなの、反則じゃない! 」
「ククッ。勝ちゃあいいんだよ」
『ソードウォウ』――世界を熱狂させる新時代の異能競技。
最弱の無名選手・阿木双士郎は、最強の新入生リザを初戦で下してみせた――許されざる卑怯な手によって。

騙し、あざむき、裏をかき、奇策にハメて突き落とす。
勝つためにあらゆる術を尽くす冷徹な勝負師・双士郎は、
「行くぜ、馬鹿おっぱい」
「それって まさか私のこと!?」
リザを手駒に加え、悪魔的な策略と詐欺で、平和ボケした最強共を容赦なく喰らい尽くしていく。

最弱の男が最悪の頭脳で頂点へ。
常識を嘲笑う悪党が魅せる、カタルシス満点の痛快大物喰い、開戦!!


ジャイアントキリング!

ダークヒーロー!

最弱主人公の成り上がり!

という心惹かれるフレーズに誘われて、本作「最強喰いのダークヒーロー」を購入しました。

最強主人公の俺Tueeeも好きですが、最弱主人公が圧倒的強者を思いもよらぬ手で倒すのも私は好きなんですよね。

最弱の主人公である『阿木双士郎』が、どうやって強者である対戦相手を打倒するのか?ということを楽しみに本作を読みました。

『阿木双士郎』は勝つために策を弄したり、卑怯な手を使いはじますが、卑劣な行為は行いません。

卑劣はいかん。卑怯は仕方ないが卑劣だけはいかん。そこが主人公側の越えてはいけない線です。

その点、本作品のタイトルにもなっているダークヒーローという言葉に結びついているのだと思います。

勝つためにあがく主人公は好みですが、そこに共感できる理由や正義がないとタダのゲス野郎に堕ちてしまいますからね。

そのバランスが『阿木双士郎』にはあると自分は思いますし、だから嫌いじゃないタイプの主人公ですね。

主人公の粘着質なところが、自分にはちょっと合わないかもしれませんが(笑)




ということで、いろいろと厨二心にくるフレーズ満載の作品

最強喰いのダークヒーロー 1巻のネタバレを含む感想になります。

まだ未読の方は、ここで引き返すことをお勧めいたします。










うたい文句に偽りなしですね。

よく主人公は最弱と言われる作品はありますが、大半は実力を隠しているだけ。

本気を出せば作中最強クラスの実力という主人公が多い中で、本作品は偽りなく実力では最弱です。

なにせ、主人公『阿木双士郎』は攻魔騎士としての才能がないどころか、攻魔騎士とるための条件である魔力自体がないんですから。

そんな主人公が攻魔騎士が戦うソードウォウで対戦相手を倒し、優勝を目指す。

出来そこないの改造人間(しかも失敗作)が超人に挑むようなものです。

真っ向からの実力勝負では勝てません。

なら、勝つために何をしないといけないのか?ということを突き詰めていったのが、主人公『阿木双士郎』の戦闘スタイルなんでしょうね。

勝つためには対戦相手のことを調べつくし、相手の弱点や傾向、癖を探す。

調べた結果、相手に勝つための戦法を用意。戦闘中も相手の性格から次の手を予測、ブラフで相手の選択肢を狭めて優位に運ぶ。

弱者が勝つための戦闘方法として極めてまっとうな手段ですな。

しかも、対戦相手はある種の競技スポーツとして闘っている中で、主人公は言葉だけではなく本当に命を懸けて戦っています。

競技としてのソードウォウの実力は相手が上だとしても、戦う上での実力は主人公の方が上です。

そりゃ生半可な相手では主人公に勝てませんわ。

しかも、試合中の作戦だけではなく、試合前の心理戦やブラフ。未発に終わりましたが買収まで(笑)

試合前に腕を折られるという展開がありましたが、予想の通りこれも試合に勝つための作戦。

いっそすがすがしいまでの勝利優先主義には、他の主人公にない魅力を感じてしまいますな。


ただ、相手を徹底的に調査したうえでの戦闘方法、対戦相手の思考を読み展開を先取りした対応。これは弱者が強者に勝つためにおこなう方法として至極真っ当な方法です。

今巻ではその方法で対戦相手との実力差を埋めることが出来ました。

ですが、そのために『阿木双士郎』が苦戦したという気がしません。

圧倒的なピンチから『阿木双士郎』が窮余の一策を放ち勝利するといったカタルシスを得ることができませんでした。

流石に1巻から主人公が窮地に追い込まれてしまうと、続刊でより強い相手に対して勝つのに無理がでてしまいますから仕方ないのでしょうね(笑)

でも、贅沢言うとそういうシーンがみたかったというのが正直な気持ちです。

今後、策を弄してもどうすることも出来ぬ圧倒的な強者という存在が出てくるはず、その時に『阿木双士郎』はどう対応するのか?というところも楽しみですね。



本作は、ソードウォウの学生世界大会である「祓魔祭」(カーニバル)を目標としています。

「祓魔祭」トーナメント戦ですので、私のイメージとしては夏の高校野球選手権になりますね。

そういう意味では本作品はスポ根的なお約束を踏襲している気がして、その面でも楽しめますね。

大会までに一敗でもしたら退学と言う制約は、敗退したら部活は廃部的な(笑)

団体戦にでるために出場メンバーをそろえるところも、スポ根もののお約束ですな。

校内の個人予選で1巻使っていますので、本戦始まるのはいつになるのだろう?

しかも団体戦も書くとすると結構長くなりそうな予感。

もしかしたら、本戦1回戦が終わったところで悪魔が復活して、大会は終わって悪魔戦とう展開もありそうだ(笑)



『阿木双士郎』は、スポ根ものの登場人物とすれば、まっとうな主人公タイプではなく、外道な主人公なのは間違いないです。

ただ、実力差のある相手に勝つため策は弄していますが、弱者の兵法として当然の行いです。

そのため、1巻の描写で『阿木双士郎』はダークヒーローか?と考えると、まだダークヒーローとまでは言えないと私は思います。

策を弄しても勝ち目がない圧倒的強者に対して、『阿木双士郎』がどう挑むのか?

そこでの対応で、『阿木双士郎』がダークヒーローと言えるかを確かめたいし、そのシーンを楽しみにしていきたいと思います。



その他、この巻で気になった点を以下につらつらと記載してます~

・挿絵でエロいシーンが多いんですが。電車の中で読んでて気まずかったですわ(笑)

・『阿木双士郎』って根は良いやつですよね。
 ルイの戦う理由である孤児院のことまで調べて、不正を教えてあげるとか優しすぎますわ

・理事長が典型的な間抜けな悪役タイプ過ぎて笑いましたわ。
 いまどき中々ここまで分かりやすいのはいないですな。

・ヒロインはリザでしょうけど、このヒロインもチョロインですな~
 いきなり同居人の檸檬子のところで胸が痛くなる描写が入って驚きましたわ
 惚れるようなところどこだったんだ!?

・祖父に修行と言う名の虐待されているシーン、シャワーで背中の古傷を見られちゃうシーン、
 鉄鍋のジャンを思いだしましたわ。ジャンは別に世界に復讐したいという恨みはありませんでしたが
 amazonで本作品の感想読んだら、同じように思う人がいた!!
 やっぱり、ジャン読んでいたら思い出しちゃいますよね
 望公太先生、中華料理を食べるシーンを是非(笑)



今回はこんなところで、拙い文章を読んでいただきまして、ありがとうございました。

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