りゅうおうのおしごと! 1巻 感想 ネタバレ あらすじ

史上最年少で竜王位を取得した九頭竜八一は師匠との対局を終え自宅アパートに帰宅したところ、無人のはずの室内に見知らぬ女の子がいて弟子入りを志願してきた。当初は断るつもりで入門テストの対局をしたところ、JS(女子小学生)の弟子入り志願者あいちゃんが相当な実力を持っていることが分かり、その上あいちゃんの将棋歴が僅か3ヶ月であることを知り驚愕する。弟子入りについて相談しようと師匠のところにあいちゃんを連れて行ったところ、師匠からあいちゃんを弟子に取るように言われて……という話


自分はこの作品を知ることに遅れていましたが人気作品みたいですね。作者の「白鳥 士郎」先生は人気作『のうりん』の作者でもあります。
※大変失礼になりますが、私は白鳥 士郎先生の作品を読むのは本作が初です。


本作は熱い作品ですね。出だしの師匠との対局からのネタでコメディ系の作品かと思いましたが思った以上に真面目に将棋について書かれていて、良い意味で驚きました。

主人公は最年少竜王の「九頭竜八一」くんです。彼は竜王位の取得後、対局は全戦全敗と絶不調。勝率3割とネット上でも揶揄されてしまう始末です。無心で竜王位まで上り詰めた後に勝負の怖さを知り萎縮から全力を出せず、勝つために足掻くより、形にこだわり潔く負けてしまおうと心が折れてしまっている有様でした。
同世代のライバルとの対局も劣勢となり負けが見えてきたところで良い形で負けてしまおうとしていましたが、ここからが今までと違います。弟子となった小学三年生の「雛鶴あい」(通称 あいちゃん)が八一くんのことを見ていたからです。対局を見ていた「あいちゃん」は八一くんが負けるとは思わず一心不乱に勝ち筋を検討しています。そんな姿を見た八一くんは、自分が勝つと信じてくれるあいちゃんの想いを知り、できるだけ負けないよう、勝てるよう最後まで足掻くように将棋を指します。
このシーンが本巻で私が一番好きなシーンですね!自分を見てくれる信じてくれる人に気づき熱くなる主人公って燃えるシチュエーションですよね。今回の対局で萎縮していた気持ちが晴れたと思いますので、次巻は上位者にも挑みかかってほしいな(竜王自体は将棋界の最上位ですがw)


もう一人の主人公「あいちゃん」の終盤の対局も熱かったですね!遙かな上位者へ全力で挑むあいちゃんの姿と、それを全力で迎え撃つ姉弟子の姿、勝敗が分からずハラハラドキドキする展開で面白かったです。決着の付け方も納得のいく姿だったんじゃないでしょうか。


弟子をとることで強さを取り戻した主人公「九頭竜八一」と、その主人公に導かれて強くなっていくもう一人の主人公「あいちゃん」
といったシチュエーションで盛り上がること必見ですよ。
将棋の小説はちょっとって人でも楽しめると思います。現に将棋は小学生時代にやったきりの私でも楽しめました。対局描写もなんとなく伝わってきましたし、将棋界の説明も素人向けに蘊蓄にはならず楽しくよませてくれます。(ヒカルの碁が楽しめた人なら問題なく楽しめると思います)
実際のプロ棋士さんの監修が入っているそうなので将棋に詳しい人にも物足りないことは無いんじゃって思います。作中キャラがしたネタのいくつかが実際の棋士の方のエピソードの改編みたいなので、そういった元ネタも楽しめる分お得かもしれません。実際にあんなことをやったのかと私なんかは驚きつつ笑いました。wikiでネタ元となった棋士のページを見ちゃいましたよ(笑)


棋士の対局にかける熱さが伝わってくるのでお勧めです。自分も続刊も期待して購入させていただきます。


以下、本巻を読んでの私のどうでもよい感想を

「九頭竜八一」くんは女性心理に鈍すぎですが、人生の大半(まだ16歳ですが)を将棋に捧げておりますので色恋沙汰に疎いも仕方ないかもしれませんね。まあ、あいちゃんの好意を幼いからと考えるのは仕方ないですし、姉弟子の好意の出し方も遠回り過ぎて気づかないのも無理ないですし。恋愛方面についてはあくまで添え物で、メインはあいちゃん可愛さと姉弟子の空回りっぷりを愛でるものかな(笑)

JS(女子小学生)がいっぱい出ますがまだキャラが薄くてあまり目立ってないな。目立ってるシャルロットちゃんは可愛いというよりあざとさが先にくるんで苦手ですな。あの年であのしゃべり方はきついっす。

主人公のライバルや友人となる男性キャラは今後出てくるのかな?できたら八一くんのキャラを厚くするいみでも出てほしいな。今回出てきた厨二病の人も出番多くすればそういったキャラになりそうですけどね。

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